喉元過ぎれば熱さ忘れる

何かの問題が解決した時、ほっとして嬉しくて

「今後はこの様なことがないように気を付けよう！」

そう考えます。

でも「即、戒めを忘れてしまうのが人間」なのです。

＜3歩歩けば忘れる＞

どんなに優秀な頭脳を持つ人間でも

問題が解決した事についてはすぐに忘れます。

何故なら

「受け入れたくない現実」だったからです。

だから

「速攻で解決したことのカテゴリー」に入れて

「そんな出来事は無かったことの様に振る舞う」

のです。

その上

「解決した問題はもう2度と起こらないはずだ！」と

「思い込む」のです。

「人間は思い込みの激しい生き物」です。

「思い込むこと」で

常に何かを誤魔化しながら生きています。

「誤魔化している何かを見たくない」し

「誤魔化しているものの存在が許せない」ので

「自分は大丈夫な人間だ！」と

「自分で自分を大丈夫な人カテゴリーに分類する」

のです。

既にこの時に

「問題に出会った時の教訓や注意深さ」は

「記憶の彼方」です。

人間に鶏を揶揄する権利はありません。

「喉元過ぎれば熱さ忘れる」人間こそが

「3歩歩けば…を体現する、愚かな生き物」

なのですから。

＜出来事はあなたの為に＞

まず最初に

「人は自分に都合の悪いことは簡単に忘れる」のだと

認識しましょう。

全ての人間に当てはまるので特例はありません。

「自分はそんな簡単に忘れないよ！」

と思いましたか？

上記の言葉が出てきている時点で

「自分も都合の悪いこと誤魔化し忘れる人間だ」

と暴露しています。

「自分は〜ない」という文章を使う時

「人は意識的に現実逃避をしている」からです。

何しろ

「あなただけが問題を抱えない事はありえません」

「生きていれば毎日小さな問題が発生」します。

だから

「どんな問題もあなたに必要な出来事」です。

でも、その出来事を、誰もが

「良い・悪いという安易で勝手な価値観で判断」

するので

「更に問題を大きくする」のです。

もちろん、価値観は人それぞれです。

でも

「あなたに起こる出来事の良い悪いの価値判断」は

「人間であるあなたが決めることは出来ない」

のです。

何故なら

「人間は全て未熟」で

「物事の価値を測れる公正な目を持っていない」

生き物だからです。

「あなたの身に起こる様々な出来事」は

「目に見えないものからの贈り物」です。

もしも

「悪い出来事ばかり起こると感じる」なら

「あなたにとって見たくない・都合の悪い出来事」

なので

「悪い出来事だと、自分で勝手に判断している」

に過ぎません。

あくまでも

「あなたに起こる全ての出来事はあなたの成長の為」

に起こるのです。

避けることは出来ません。

ならば、正面から受け取って見ませんか？

＜正面から受け取る＞

何か出来事が起こった時

まずはその出来事をそのまま受け取ってみましょう。

「受け取る」というのは

「それが起こったという事実を受け入れる」のです。

もちろん、その時点で

何かを決意しなければならないわけではありません。

寧ろ

すぐに動き出さずに観察・精査しましょう。

　○目の前で何が起こっているのか？

　○どんな感情が出てきていているのか？

　○自分はどうしたいのか？

せめてこのくらいは自分の中で整理整頓して下さい。

ここまで出来たなら

その後は周りの状況・関わる人間の観察・精査です。

　○今の周りの状況を把握

　○今後どの様な状況が想定されるのか

　○関わる人間との関係性・影響

などを確認しましょう。

この世の中は

あなた1人で出来上がる世界ではありません。

（「あなた一人だけの世界ではないから」参照）

だから

あなたの想像する通りに展開する世界線は無いです。

なので

「何を残して、何を捨てるのか」も鍵となるのです。

「全てを手にすることは出来ない」のですから。

だからこそ

「あなたにとって何が一番大切なのか」も

常に精査しておきましょう。

大切にしたいのは

その時や状況によって変わるものではなく

　○ご自身の中で普遍的に必要なものは何なのか？

　○それが無ければ生きていると言えない物は何か？

ここの部分をはっきりと理解しておきたいのです。

これがはっきりしているのであれば

「出来事を正面から受け止められる」はずです。

それは

あなたがあなたの核となるものを理解したから。

「あなたが自分の核を理解した」なら

「自分に自信が持てる」ので

「嫌だと感じる出来事も理解出来る」し

「出来事を理解出来るので現実逃避が必要ない」し

「現実逃避をしていることを誤魔化す必要もない」

のです。

これが「正面から受け止める」ということです。

これで

「矛盾のある危険な人生を送らずに済む」のです。

何であれ

「全ては自分を理解することからスタート」します。

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