「あの人はとてもいい人だよ」
誰かにそう伝えたことはありませんか?
でもそれは事実でしょうか?
<良い人は幻想>
「いい人」とは
「あなたに取って都合の良い人」ではありませんか?
というか、それこそが事実で真実です。
よく思い出してみて下さい。
○自分にとって快適な言葉
○自分にとって嬉しい行動
このような行いをする人間を
あなたは良い人だと認識してはいませんか?
極めて個人的で利己的な物差しで。
つまり良い人という言葉を使う時
あなたは自分の価値観やエゴをアピールしていると
気付きましょう。
「良い人とはあなたのエゴや欲求の象徴」です。
ですから
あなたが良い人だと感じる人が
他人にとっても良い人であると感じる確率は
極めて低いでしょう。
まあ良い人かな。くらいの感覚を持つことなら
ありえると思いますが
あなたの意見と一致することはないと
知っておきましょう。
ですから
「あなたにとって良い人」であっても
「誰かにとっては悪い人である」場合もあるのです。
さらに、誰かが
「あなたにとって都合が良い人」であっても
「誰かにとっては都合が悪い人」である場合の方が
多いはずです。
そもそも
「誰にとってもいい人という人間は本来存在しない」
ものです。
ただの幻想です。
それにもかかわらず、あなたが
「全ての人に良い人だと思ってもらおうと行動する」
のであれば
「あなたという人間が崩壊する」でしょう。
何故なら
「あなたという人格をあなたが否定すること」でしか
「あなたが全ての人に好かれる術はない」からです。
そもそもそんな人間は存在しない幻想ですから。
本来
人間が良いと感じる言動・考え方は十人十色。
「誰とでも違っていることが正解」です。
感じる言動・考え方は
「誰1人として全てが同じであるはずがない」
のです。
何であれ、あなたの考えを捻じ曲げて
「誰とでも同じ言動・考え方にその都度合わせる」
ことが
「誰からも好かれること」なのですから
人格が崩壊して当然です。
「人間を辞めることに等しい行為」なのです。
<二つのエゴ>
では、そもそも
「人は何を根拠にその人を良い人だと思う」
のでしょうか?
それは
「価値観と呼ばれる他人から貰ってしまったエゴ」や
「あなたの内側から溢れる欲求というエゴ」
に他なりません。
良い人だと思う根拠は二つのエゴから成立します。
ですからまずは
欲求も価値観もどちらもエゴであるという認識から
理解していきましょう。
あなたは
「価値観は死守するべき大切なもの」だと
思い込んでいませんか?
「価値観を握り締めているあなた」は
人生で損をしています。
「価値観は他人に押し付けられた不要なもの」
です。
ですから
「出来るだけ早く手放すこと」で
「人生が良い方向へ流れるようになるもの」
なのです。
価値観は少ければ少ないほど生きやすくなります。
「価値観はエゴ」なのですから。
ところで
「価値観はOKだけど、欲求はダメだ」
「欲求を悪だ」と思っていませんか?
「欲求」は
「人間らしく生きるための道具」でもあります。
ですから、悪ではありません。
むしろ
「生きる糧となりうる必要なもの」です。
ただ
「行き過ぎだ欲求を持つことがエゴ」
なのです。
「行き過ぎた欲求」とは
「相手の欲求を無視した要望をする」など
「Win-Winにならない欲求のこと」
です。
本来「人間が持つ欲求」は
「互いに欲求を出し合ってすり合わせ」
「2人にとってちょうどいいところに納めていく」
ものです。
「擦り合わせる過程で人間関係を深められる」
とても大切な行為です。
これは人間以外でも同じです。
企業同士の欲求をすり合わせつつ
良いものを生み出せば良いだけなので。
欲求はエゴですが
「人間の人生を豊かにすることもできる」のです。
ちなみに
「あなたの欲求を満たしてくれる人がいい人」
だと思うのは
「行き過ぎたエゴ」です。
自重して考えを改めていきましょう!
これら二つのエゴについて理解が深まったならば
次の段階へ進みましょう。
<違いを楽しめば幸せに>
私たち人間は
「近くにいる家族でさえ良いと感じるものは異なる」
のです。
他人なら尚更
「良い悪いの考えが最悪、真逆でも不思議ではない」
でしょう。
相手が誰であっても
「考えが同じになる未来は無い」のです。
「方向性が似ていることはある」でしょう。
でもそれだけです。
あなたとその人は違う人間なのですから。
ならばその違いを楽しんでみませんか?
「違いを楽しんでいくことが決意出来た」
ならば、そこで初めて
「その人との人間関係を永遠に続けることが出来る」
のです。
たとえ出会いが運命だとしても、続けていくためには
「違いを楽しむ決意が必須」なのですから。
今日からは身近な人との
○違いを罵るのではなく
○違いを拒絶するのでもなく
違う部分を比較検討して楽しんで下さい。
その中で擦り合わせられるのであれば
擦り合わせを実行することです。
それだけが人間関係を豊かに快適にするのです。
「本当に大切にしたい人がいる」のなら
即実行していきましょう。
「良い人という曖昧でいい加減な関係性」ではなく
「信頼に満ちた快適で暖かな人間関係を結ぶこと」が
可能です。
地道な作業ですがチャレンジしていきませんか?
人生が大きく変わります。
ではこれからも
あなたの人生がより豊かに快適になるよう
一緒にこの世の理解を深めていきましょう!
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