言葉について①

応用編

あなたは日常的に「言葉」を使っていますか?

聞くまでもなく、大抵の方に母国語があって

日々「言葉」を駆使して生活しているでしょう。

今回は以前書いた「コミュニケーションスキル」

で書ききれなかった「言葉」について

重点的にお話しします。

<言葉による表現の限界>

ではまず最初に「言葉」が

 ○この世の中で起こっている出来事

 ○それぞれの心の内側で起こっている事

これら「全てを表現することは出来ない道具

であることを、あなたは理解していますか?

もしも、まだこの事実に気付いていないのなら

改めてここで確認、認識して下さい。

言葉には表現の限界があります。

「目に見える事象」については

「目という器官」が「見るという行為」で

補足的な言葉を紡ぎ出してくれます。

でも

「目にみえない事象」については

「見るという行為が言葉を補ってくれない」ため

目の前にある情報(見たり聞いたりしたもの)

だけを頼りに、主観で発言することになるので

事実を的確に正確に伝えることは出来ません。

「目に見えない事象」とは

 ○あなたの心

 ○相手の心

 ○水面下で「動かしたい何か」

 ○言葉ではない「阿吽の呼吸」のようなもの

 ○恋愛感情・友情・愛情

など。

これらは「人間の心の中で起こる事象」

心の中で起こる事象の中で

主だった感情・大多数の人が持つ感情については

それらしき言葉が見当たりますが

人それぞれ千差万別の感情の現れ方からすれば

ほんの一部が言語化されているに過ぎないのが

現状です。

だから

「言語化できているものの方が少ない」ので

「言葉」で伝えるのが容易ではないのです。

また

「目に見えるもの」も

全て「言葉」で表現できるとは限りません。

例えば「人間の表情」

 「表情を見て気持ちを理解しようとする」

このような事を日常生活で行なっていませんか?

相手の気持ちは表情だけで判断するのは危険。

これは「言語化する・しない」以前のお話です

あくまでも、あなたの価値観・主観で

表情を解釈し、言語化するので

それは偽物です。真実ではありません。

むしろ

見ただけで相手のことを無責任に言語化して

他人に伝えるのは

暴力以外の何者でもありません。

無責任な言語化はやめましょう。

つまり

あなたがその表情を見て

自分が感じたい様に決めつけている

という事。

顔で笑っていても

実は怒っていたり、嘲笑っていたり。

逆に

無表情でも喜んでいたり、感謝してたり。

「同じ様に見える表情」でも

「人が違えば千差万別」だと理解しましょう。

元々

人間の「目に見える世界」も「心の中」も

全てが言語化出来ているわけではありません。

だから人間は

主観で見て感じたことを言葉にする」ので

そのままの真実を伝えること」ができません。

つまり人間は

中立的に物事を見ることが出来ない」し

中立的な立場での表現方法が乏しい」のです。

特に

自分が物事の当事者」であったり

自分の考えに対して同調・反発を感じる言動

を目の当たりにすれば

自分寄りに偏った表現をする」ものなので

たとえ

「言葉」を「目で見て補いたい」と思っても

目の前で起きた出来事を

カメラを回して撮る映像」のように

そのまんま表現することが出来ない」ので

事実から外れてしまうのです。

このように、言語化したとしても

真実が全く伝わらないことがほとんど」です。

その結果

真実がそのまま伝わることは無いので

世の中の争い事が無くならない」のです。

 ○言葉を万能だと思わないで下さい。

 ○言葉を操るあなたの表現を疑って下さい。

そもそも

 ○自分は真実を伝えられる器なのかどうか?

言葉を少しでも伝わりやすくしていくために

あなた自身を理解して中庸さを学びましょう。

(「心の整理整頓」参照)

<言葉で争いは減らせる>

誰もが言葉を率直に伝えられるようになれば

争い(ケンカ等含)は大きく減るでしょう。

でも世界中で、今この瞬間も現在進行形で

「言葉」によって本当の事が伝わらない結果

「争い」が起きています。

「争い」とは、戦争の事だけではありません。

 ○家族・兄弟姉妹・夫婦・パートナーとの喧嘩

 ○学生なら、同級生との衝突・好き嫌い

 ○社会人なら、同僚その他との衝突・好き嫌い

 ○国家同士の違いを認められない等の争い

これらは全て「争い」です。

「いじめ」の原因の一つでもあります。

人間は「他人を認めない動物」だからです。

さらに他人に負けることを嫌い

自分に都合の良い言葉を並べる」ため

争いに拍車がかかります。

どんなに自制しようとしても

反射的に「自分を擁護する表現」をします。

誰もが

「自分を優先的に正しいと認識されたい」

また

「自分が快適な状態で理解されたい」のです。

誰もが

「自分が先にいい思いをしたい」のですから

争いがなくならないのは当たり前です。

そしてここで「この世に平等がない」理由が

良く解るはずです。

(「平等について」参照)

では

仕方がないと、分かり合えないのだと

諦めれば良いのでしょうか?

そんなことだけはやめて欲しいです。

互いに人間の魅力を感じなくなり

何も生み出さない世界だけが残ることに

(これが守護霊が離れる原理です)

何であれ簡単に争いは無くならないし

「平等を作ることは出来ません」が

win-winな状態(どちらも嬉しい)は作れます。

win-winな状態にしていくことで

「争いを減らしていくこと」は必ず出来ます。

つまり

Win-Winな状態に近づけること」が

言葉によって出来る」という事です。

そして、その時

言葉をサポートする」のは

あなたの目」ではなく「あなたの心」です。

あなたの心と言葉を限りなく一致させていく事。

これが「争いを減らすこと」につながるのです。

その為には、毎日あなた自身の研鑽をすること。

(「心の整理整頓」「自分と向き合う」参照)

あなたがあなたを知らなければ

率直な言葉を伝えられず

誤解だらけの人生を歩むことになるのです。

それを避けるためには

自分自身を深く広く良いことも悪いことも

知ることです。

そして

自分を知ることがうまく出来るようになったら

コミュニケーションスキル」を磨きましょう。

「スキル」はあなたがあなたを理解していなければ

使いこなすことは不可能です。

同時並行で「自分の理解」を深めながら

今あなたが使える言語を最大限に活かして

限りなく事実に近いと思われる表現を使うように

毎日意識して生活すること。

これがコミュニケーションスキルを学び

磨いていく最初の一歩です。

その上で、コミュニケーションは

相手が変われば対処対応が変わる

という大前提を基に

相手との価値観の違いを受け入れつつ

少しずつお互いに価値観を変化させながら

擦り合わせていく決意・忍耐が必要です。

(「我慢と忍耐の違い」参照)

擦り合わせをする時に気をつけたい事」は

相手を変えようとしない事」です。

擦り合わせはコントロールではありません。

コントロールに入ったら相手に拒絶されます。

命令で人は動きません。

自分の意思で動くのです。

だから

その人と深く関わりたいと思うのであれば

変えるのはあなた自身の価値観や表現」です。

いわゆる「自分を変える」こと。

自分は変わっても相手に変わることを強要しない

これが信頼が作れるコミュニケーションです。

(「価値観について」参照)

また「人とぶつかる時の状況」として

欲求が対立」していることもあります。

「欲求」は「互いに譲れない場合が多い」です。

(「欲しいものを手に入れる方法 」参照)

ですから、その場合

「互いに欲求を変えることは非常に困難」なので

「調整し合う」「代替えを用意する」などの

工夫が必要でしょう。

「価値観」「欲求」に対処できるようになれば

あなたの「人生を揺るがすような争いを回避」し

「時間の浪費の少ない快適な人生」を送ることが

出来るはずです。

ということで、今回はここまで。

次回に続きます。

噛み砕いて書けば書くほど

文章が長くなってしまいます。

もうしばらく言葉・コミュニケーションについて

お付き合いいただければ幸いです。

ではこれからも

あなたの人生がより豊かに快適になるよう

一緒にこの世の理解を深めていきましょう!

不定期でブログの内容の更新をしています。

何度もご覧いただくことをお勧めします。

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