「目の前の人間に対して成長して欲しい」と
誰もが望みます。
でも、その望みが成長を促すとは限りません。
<望みはエゴ>
「利己的」でも書きましたが
子供にとっては
「親の思い描く子供の幸せ」が
「子供の望みと一致しているかどうか」は別です。
「私は子供に確認している!」
と言われる方がいますが
「確認するためには深い信頼関係が必要」です。
信頼とは
「長い時間をかけて積み上げる信頼関係」です。
それほどの信頼関係を皆が作れているでしょうか?
残念ですが、子供は
「親の顔色を見て親に合わせて意見を変える」
ものです。
ほとんどの家族で
「信頼関係を作るだけの時間の確保ができていない」
からです。
「確固たる信頼関係を結んでいる親子」
(対等に向き合って喧嘩ができる関係性)
でなければ
「親が子供から本当の望みを確認することは不可能」
です。
そもそも子供は
「先を予測して生きていない」ものです。
「今を一生懸命生きるので精一杯」なのですから
「望みを聞かれても困る」でしょう。
あなたも、誰もが子供でした。
子供の時のあなたも
「望みを聞かれて困ったはず」です。
(将来の夢を作文に書くのが苦痛だったり)
でも、それを知っているにも関わらず
「今の大人である自分を正当化するため」に
「過去の記憶を都合よく改竄」をして
「子供が答えられない質問をする」
のはあまりにも酷いです。
まるで自分は
簡単に質問に答えられていたかのように
「答えることの出来ない意地悪な質問をする」
のですから…。
このように、人間、誰もが
「大人になる過程でエゴにまみれてしまう」
ものです。
ですから「子供」だけでなく
「職場の人間、特に新入社員」にも
「教員・教える立場であれば児童や生徒」にも
同じように
「無茶な成長を要求をしてしまう」のです。
このままの考え方では、相手が誰であれ
「居心地の良い信頼関係を作る事」はできません。
なので、まずは今日からは
「自分が、エゴにまみれていることを認める」
ことから始めるのです。
その上で
「成長させるべきなのは、自分の方なのだ」
と気付きましょう。
<成長させるのは自分>
「あなたが成長させるべき人間はあなた」です。
誰もが
「相手(他人)を変えることは出来ない」
からです。
でも、そのかわりに
「あなたが成長したこと」によって
「相手に影響を与えていくことは出来る」のです。
ですから、まずは自分を成長させましょう。
「自分を成長させること」とは
○自分がエゴまみれだと知る
○知らない事がたくさんあると知る
○1人では気付けないものがあることを知る
○パートナーは自分と同じ状態だと知る
○子供の方が精神的に大人だと知る
などです。
他にもたくさんありますが
どちらにしても「心の整理整頓」をしていなければ
上記の内容に
「気付くことさえ出来ず」
「受け入れる為の心の度量も足りない」でしょう。
そもそも
「心の整理整頓ができていない」ので
「自分の考えが正しいと思い込む」のです。
だから
「気付くことも受け入れることも出来ない」のです。
まずは
「邪魔な思い込みを止めるため」に
「普通こう考えるよね?」という
「未熟な思考」をやめましょう。
そもそも、この世に「普通」はありません。
目の前の出来事に対して
「普通はこうだよね?」という
「考えが出てくる」時点で
「自分は思い込みが激しい!」
のだと気付きましょう。
そして
「身勝手な思い込みという邪魔者」を外し
「自分の幼い心を成長させるため」にも
「普通は無い」ことを肝に銘じましょう!
<子供の成長を促す場合>
ここまでのお話を理解した上で
「子供の成長を促したい場合」には
「気をつけて欲しい事」があります。
10歳までは
「必要な時に手助けできるように常にそばにいる」
ように工夫して欲しいのです。
なぜ「10歳まで」なのかといえば
「10歳まで」は
「子供の脳が危険よりも、楽しいを優先する」
ように出来ているからです。
つまり
「10歳までは危険だと言い聞かせても無駄」
だという事です。
それまでは
「大人が目を離さず」
「物理的にその都度危険を止めるしか方法がない」
のです。
そしてもう一つ
「気を付けたいこと」が
「子供は、親の言動を観察し記憶(コピー)する」
という事実です。
まだ記憶に残らない年齢だろうと、親が気を抜いて
○怠惰な行動をする
○子供が真似をしたら危険な行動する
○子供の前で身内や他人の悪口を言う
○夫や妻に文句を言う
この様な行動は
「子供の記憶に残り、将来に問題が発生する」
ものです。
なんであれ
「親は子供の見本」です。
「子供は親の言動だけはみている」のです。
それを
「見てコピーして人間が形成」されてしまいます。
あなたのお子さんが、将来困ることないように
慎重に自分の日常生活を送りましょう。
また、子供は常に親の
「目には見えない心の動きを見てる」のです。
つまり
「心で思っていること」は
「言葉や行動に出さなくても全てバレている」
ということを忘れずに。
綺麗ことを言っても無駄ですよ。
少なくとも親子で隠し事は出来ないものなのです。
<他人の成長を促したい>
ところで
「他人の成長を促したいとあなたが思っている」
のなら
相手が誰であっても、あなたの
「心で思っていることは全て相手に知られる」
と理解しましょう。
たとえ、あなたが
「仕事の駆け引き、人間関係の駆け引き等が上手い」
としても
「あなたの心・感情の動きは他人にバレバレだ」
と知っておいて欲しいのです。
子供が相手ではなくても
「人は誰も自分の感情に嘘は吐けない」のです。
これを理解せずに、他人の成長は望めません。
「自分の理解が足りない人間」は
「他人の成長どころでは無いから」です。
ですから
「自分の感情はダダ漏れである」ことを踏まえた上で
「他人の成長を促したい」のであれば
「自分の心の成長を第一に考え」
「中庸な心を持てる様に自分の感情に敏感になり」
「忍耐を持って、人と関わる努力をする」
ことが大切です。
以前
○3回教えて、分からなければもう3回
○3回ずつ教えて3ヶ月繰り返すと身に付き
○身について3年経って初めて一人前
というこの流れは、誰が相手でも変わりません。
もしもあなたが、この流れに沿って
「忍耐を持って相手と関わることが出来ない」
のであれば
「自分は上に立つべき人間ではない」
と知りましょう。
現状のあなたであるなら
「スタンドプレイヤーとして活躍した方が良い」
のです。
きっと、あなたは
「忍耐を持って関わる大人が、いない環境で育った」
のでしょう。
それでも、あなたが
「どうしても人の成長を促したい」
「人の成長に影響を与える忍耐を得たい」
と感じるのなら
まずは
「忍耐できない自分を知り、忍耐を練習する」
ことから始めましょう。
(もちろん。心の整理整頓しながらですよ!)
あなたが変化し始めれば、徐々に
あなたの周りの人間も大きく変化してきます。
つまり
「人の成長を促したい」のならば
「あなた自身を成長させておく必要がある」
ということです。
「全ての解決の糸口は、自分の状態にかかっている」
のですから。
「あなたを自分で成長させること」が
「周りの人間の成長を促し」
その上で、あなたにとって
「快適な環境を手にするための第一歩」
となるのです。
ではこれからも
あなたの人生がより豊かに快適になるよう
一緒にこの世の理解を深めていきましょう!
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