皆さんは
「我慢」と「忍耐」の違いがわかりますか?
もしかしたら
「どちらも同じだよ」
と感じたのではありませんか?
<我慢について>
「我慢」と「忍耐」は似て非なるもの。
「忍耐」したという経験のある人は少数派。
誰もが過去の記憶を遡ってみても
「我慢」の経験ばかりだったはずです。
何故なら
あなたの身近な大人(父母含む)から教わったのが
「我慢」だから。
その為
皆さん「我慢の経験の記憶が豊富」なのです。
「我慢」とは「目を瞑っている状態」です。
目を覆って、自分に降り掛かる
困難や災難が過ぎ去るのを待つ状態。
現実逃避をしているので、何も見ていません。
また
自分に起こるネガティヴな出来事を
「見て見ぬ振りをしている」ので辛いし
何より
「自分が目を瞑って何も行動しない」を選び
目を瞑ったままで
耳から物音だけが聞こえる状態の為
かえってStressfulです。
だから
あなたの心に我慢の限界がきて
○相手に攻撃的な言葉を口走る
○相手を無視する
逆に、無気力・自暴自棄になって
○他人からの暴力を受け入れる
そうするうちに悲しい結末が…。
その結末や道程を基に
自分でトラウマを作り
あなたの人生に暗い影を落としてしまうのです。
どちらにしても
「我慢」は間違った対応です。
今日からは
「我慢」ではない対応をしていきたいです。
その為にも
「知っておいて欲しい事」があります。
あなたが我慢している時
相対する相手(複数人の場合もある)も
「何かを我慢している」という事実。
「人間対人間」は必ずいつでも鏡同士です。
人間は
「互いに写鏡状態が通常運転」なのです。
だから
自分が我慢していれば相手も我慢しています。
「どちらかだけが我慢している」
ということは、あり得ません。
「自分だけが辛いというのは傲慢」です。
また「我慢」は
「相手に対する防御の構え」です。
という事は
「防御は最大の攻撃」なのですから
(「心の防御について」参照)
あなたが今、何かを我慢しているのなら
「我慢という防御(暴力)」を利用して
見えない暴力で相手を攻撃しています。
我慢は「百害あって一利なし」です。
<忍耐について>
では、対する「忍耐」は
どのようなものでしょう。
「忍耐」は
あなたが求めている状態を手に入れるため
「必要なリスクを受け入れる」ことです。
「必要なリスク」とは
○待つこと
○見守ること
○時間をかけること
○中庸さを学ぶこと
○バランスをとること
○タイミングを合わせること
など「努力すること」です。
これらは主に
お金では買えないし目に見えないものです。
そして
お金で買えない目に見えないものに対して
○行動すると決意(コミットメント)する
○結果がはっきり見えなくても
必要なリスクをとり続けていく努力をする
のが「忍耐」なのです。
上記を見て気付かれたと思いますが
明らかに「忍耐」の方が
○細やかな対応が求められる
○一筋縄では解決しないことを示唆
○自分の心にも相手の心にも丁寧に関わる
必要があります。
また更に
○時間がかかり、すぐには解決しない
○何年かかってもOKという決意が必要
○時間をかけても相手を大切にする決意
これらを理解する事が不可欠です。
現代人は
なんでも「直ぐに解決したがり」ます。
でも、物理的な事以外では
「時間をかけなければ解決しない」
のです。
もちろん「時間をかける」というのは
「ただ時間の浪費をすれば良い」
わけではありません。
自分という人間を理解し
相手という人間を理解しようと努力した上で
相手の気持ちを汲んだ「忍耐」をする。
この「忍耐」が出来るようになるには
「沢山の時間がかかることは当たり前」です。
「我慢しか知らなかった人間」が
「忍耐」という「相手の気持ちを汲むこと」を
短時間で出来るようになるはずがありません。
そもそも
「自分のことも理解していない」のに
「相手を理解すること」など
時間をかけずに出来るわけがありません。
まずは
「自分も相手も理解していこうと決意」
しましょう。
そして
日々の生活の中で
「理解しようとすること」を忘れそうになったら
その都度
自分の心を「理解しようとすること」に
連れ戻します。
「忍耐」には「自分の心を連れ戻す作業」が
常について回るのです。
私たち人間は「忘れるのが得意」です。
「忍耐」を忘れていたら、何度でもめげずに
自分の心を「理解しようとすること」
に連れ戻しましょう。
こうする事が
「忍耐すること」が
「自然に出来るようになるための第一歩」です。
つまり
「忍耐できない自分」を
「時間をかけて自分で育てる」のです。
いつでもどこでも
「忍耐」という「自他への理解」を
使えるようになれれば
互いに攻撃し合う、争い事は減り
周りの親しい人間との
「快適なコミュニケーション」「快適な時間」を
「共有し続けられる」でしょう。
(「続けると維持する」も参照して下さい)
<忍耐を使い人生を切り開く>
自分の中に「自他を理解すること」を
「日々の通常運転に組み込む」ことが出来れば
「忍耐することの核」が出来上がるので
あなたは
「普段から忍耐を利用する」ことになり
「我慢を使わない」ようになります。
その結果
「我慢という暴力」を
相手に押し付けることから抜け出せるため
相手の心も大きく開いていくので
快適な人間関係を作りやすくなります。
これは自他ともに
○快適なコミュニケーションが出来る
○本物の信頼関係が作れる
○安心できる本拠地が出来る
ことにつながります。
「忍耐」を使いこなせれば良いこと尽くめです!
「忍耐を習得することが全てを変える」
と言っても過言ではないでしょう!
何故なら、今まで
「我慢」をどこでどのように使っていましたか?
思い出してみて下さい。
中には
「毎日、ありとあらゆる場面で使っていた」
という方もいるでしょう。
これをそっくり「忍耐」へと変えるのです。
毎日が大きく変わるのは当たり前なのです。
やり方を変えるだけで全ての結果が変わります。
あなたは「やり方が間違っていただけ」です。
今、ここから、やり方(方法)を変えましょう!
周りの人間は変わらないのに
見える景色が驚くほど変わるはずです。
これが『自分を変えるということ』です。
『あなたが変われば全ての結果は変わる』
のです。
『あなたがあなた自身で人生を切り開け!』
ではこれからも
あなたの人生がより豊かに快適になるよう
一緒にこの世の理解を深めていきましょう!
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何度もご覧いただくことをお勧めします。