「自分と向き合いましょう」
という言葉を聞いたことがあると思います。
それは「自分が自分の味方になる」こと。
ということは
「今のあなたは、あなたの敵」です。
何故、自分の味方ではないのでしょうか?
<あなたがあなたの敵>
大前提として
「自分の味方になる」というのは
「あなたを甘やかすこと」ではありません。
また
「他人よりも自分を上に見せる」ために
「他人を貶めること」でもありません。
現代を生きる人間は
○「常に誰かと何かと比べている」
○「常に自分が上でなければ納得できない」
という「思考の傾向」があります。
この思考の傾向に傾く理由は
全ての親(母親)が
「勝つことだけに意味がある」と
子どもに教えているからです。
残念ですが
この世の全母親達の「刷り込み」です。
原因は、母親達の退屈さ。
母という立場の方は退屈を癒しましょう。
そもそも、人間にとって「勝つこと」は
母親たちが子供に刷り込むように
本当に重要で意味がある物なのでしょうか?
勝った経験がある方は思い出して下さい。
○何かに勝つ
○何かでトップを取る
それは今のあなたに何を齎しましたか?
もしも、齎したものが
「その時だけの喜び」だったならば
それは大切なことだと言えるのでしょうか?
思い出して下さい。
あなたは自分ではなく、周りの大人(母親)を
「喜ばせる為」に一所懸命だったのです。
だから勝つ事は「自分の喜びの為では無い」ので
印象に残らず、既に過去の喜びの記憶は薄れ
むしろ、過去の勝利経験が
「また誰かを喜ばせなければ!」と足を引っ張り
あなたを幸せにはしてくれません。
「一時の」しかも「他人のための喜び」
自分がやりたかったことではありません。
これでは「あなたを大切にしている」
とは言えないでしょう。
更に、その時の努力(頑張り)は
あなたの為でなく、他人の為なので
あなたの魂の血肉になっていません。
むしろ
「あなたがあなたの敵」です。
やりたくないことをやらせるのは敵だから。
「勝つことを刷り込まれた」あなたは
あなたの敵になってしまったのです。
<勝ちたい!は欲求・エゴ・要求>
この経験は
「何か空虚なもの悲しさ」を彷彿とさせます。
人間には元々
○「勝つという概念が無い」
ため
○「勝つ事に興味がない」
ので
○「勝つ事では心が満足しない」
のです。
つまり「勝つという概念」は
人間が人間として生きる中で先人たちが
もっと、もっとと、上を求めるうちに
人間の心の中で生まれたエゴ・欲求・要求。
「必要の無い概念」だという事です。
ですから「勝つ」ということは人間にとって
「無意味なもの」だと定義できるでしょう。
「勝ちたい」という概念は「欲求・エゴ・要求」
つまり「誰かに刷り込まれた価値観」です。
(「価値観について」参照)
この「勝ちたいという欲求・エゴ」は
勝てば
「自分が気持ちの良い状態になれるはずだ」
と思い込んでいる為生まれてくるものです。
上記の↑ <勝つことの無意味さ> でも
書いていますが「母親からの擦り込み」です。
元々は、あなたの欲求ではありません。
母親を喜ばせようとして
「勝つ」という「自分の欲求ではないもの」を
思い込み、信じようと決意した結果
あなたの中に出来上がった「エゴ・欲求・要求」
これらは、あなたに相応しくない、いらない物。
ですから、これを機に
「勝ちたい」を取り除いてしまいましょう!
<勝ちたいという怒りを追い出す>
「エゴ・欲求・要求」という価値観は
放っておくと増幅して巨大化してします。
「エゴ・欲求・要求」の存在に気が付いたのなら
すぐに対処するのが最善策です。
ここで、いつものように「心の整理整頓」です。
まずは「ご自身の現状を把握」しましょう。
○自分の好きな事・嫌いな事。
嬉しい事・嬉しく無い事。
これらがわかっていなければ
自分と向き合うことも、大切にすることも
出来ないでしょう。
だから「丁寧に自分の心を整理する」のです。
ある程度「心の整理整頓」が出来たのなら
「勝ちたい」という気持ちを掘り下げて下さい。
でも、ここで
「勝ちたいがダメなら負ければ良い」と
考える方がいらっしゃるでしょう。
それはダメです!
何故なら
人間関係は「全てwin-win」でなければ
人として「生きる意味がない」からです。
win-winつまり「人間関係が中庸である」状態。
右に寄っても左に寄っても、上でも下でもダメ。
常に「シーソーや天秤が釣り合っている状態」
それが「正しい心の状態」です。
この「正しい心の状態」である
「真ん中を定位置にする事が人間の目標」です。
常に自分の状態を意識して生きて下さい。
あなたの心は常に真ん中にありますか?
真ん中にないのであれば調整しましょう。
人は常に「怒って」います。
「怒りは偽物の感情」です。
怒りの下にある「本物の感情を見つける」ために
あなたの過去を掘り起こしましょう。
(「怒りについて」参照)
それが「心の整理整頓」の一部です。
そうすることで
「勝つ事=怒り」になっている事に気付けます。
気付けたら「過去の怒っている自分」を
抱きしめましょう。
「抱きしめられない人」は、寄り添いましょう。
抱きしめられるようになるまで
「過去のあなたに寄り添って」下さい。
そして、現実では
あなたが「勝つことを要求・忖度する人間」を
遠ざけましょう。
具体的に距離を取ることや心のテリトリーを決め
あなたの中心に入れない等の対策をしましょう。
これだけでも今までの負担は軽くなります。
そして、これこそが「自分と向き合う」です。
辛い・苦しい・嬉しい・楽しい等「全ての感情」
これを尊重しましょう。
そうすれば「勝ちたい=怒り」は遠ざかります。
<自分と向き合うために>
「自分と向き合う」ためにも
他人の「勝ちたい=怒り」を受け取って
「怒り」という偽物に飲み込まれないで下さい。
「怒りは偽物の感情」あなたに必要ありません!
怒りを感情カテゴリーに入れず追い出すこと。
(「感情について」参照)
まず、
怒りが出てきたら「本物の感情を探すこと」を
必ずして下さい。
つまり「自分の感情を掘り下げる」のです。
「堀下げるのは人間にとって嫌なこと」です。
なぜなら
「見たくない醜い感情と向き合うこと」だから。
でも、自分自身が
「残酷で残忍でえげつないことを知ること」が
「向き合うことの第一歩」なのです。
嫌でも苦しくても、忍耐を持って行いましょう。
「あなたの心の全てと向き合った先」に
「あなたの安定した未来」が待っています。
あなたは人間に生まれました。
「自分と向き合い安定させる義務」があります。
「最低限の義務を果たすため」にも
「現世を楽しく生きるため」にも
「心の整理整頓」をして
しっかりと「自分と向き合って」いきましょう。
ではこれからも
あなたの人生がより豊かに快適になるよう
一緒にこの世の理解を深めていきましょう!
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